こんにちは。20のSugiです。
この記事は工大祭ブログリレーの記事です。工大祭のロ技研のページはこちら。
CNCキーボードを作ってみた話を担当ごとに分けて書く予定です。今回はデザイン編です。
前回の仕様/回路編はこちら。
はじめに
ある日、いつものようにロ技研からの通知を確認していると、
「CNC専用キーボードのキーキャップのデザインをしてくれる人を大募集します!」
というHitomosiさんの通知が目に入りました。
時折CLIP STUDIOなどでお絵描きをしている私。ルンルン気分でお仕事やりたい! と手をあげたところ、すぐに採用されました。ありがとうございます。
今回のデザイン
今回いただいたキーの仕様は、下の画像のようなものでした。
なるほど、いくつか特殊な形のキーはありますが、ほとんどはどのパソコンにもついているようなキーです。
さっそくinkscapeというベクター画像エディタをインストールし、遊舎工房さんが公開しているテンプレートに、お絵描きしていきます。
いざ、デザイン開始!
さて、いざお絵描きを始めようと思ったところで、ふと手が止まりました。
どんなデザインにすればいいのかわからない……
そう、TSUKUMOさんなどに行ってキーボードを見てもらえれば分かると思うのですが、キーに使うフォントには、かなりの種類があります。
モダンなものから古風のもの、近未来的なものからデザインに全振りしたようなものまで、いろんなフォントがある中で、さて、今回のデザインはどうするべきか。
色んなフォントで試してみて、結果、採用したものがこちらです。
コンセプトは「シンプル・イズ・ベスト」。そのまんまの意味で、限りなくシンプルなロゴキーを使用するように心がけました。複雑なフォントやロゴだと何書いてるか分かりませんからね。
さて、さっそくこのデータをキー開発班に提出。帰ってきたフィードバックがこちらです。
「十字キーが速度上昇/下降キーと似すぎていて、ミスを誘発しそう」
はい、おっしゃる通りでございます。
描き描きしている時は気が付きませんでしたが、十字キーと速度キーの違いは、矢印が1個か2個か。焦っていたらすぐ間違えそうです。
しかも間違えたらヤバいキー。これは修正しなければなりません。
ということで、修正したものがこちら。
矢印の上に「F+」と「F-」の文字をそれぞれ挿入することで、だいぶ違う見た目にすることができました。
それに、ShiftキーやEnterキーと同じように上に文字、下に記号の構成。個人的にはありありのありです。
これを、適当にモデリングした筐体の画像に当てはめると、以下のようになります。
これはかなりいい感じなのではないでしょうか?
少なくとも自分はテンションが上がりました。
後は、BSの文字が枠に対して窮屈だったのを修正したり、
色んなキーの座標をきちんと調整して、
遂に完成!
印刷個数的に、ちょうどキーボード3つ分のキーが作れたので、各キーにスペアを一つづつ、つまり一種類3つのキーがつくれるようにデータを作りました。
キー完成!
そして、遊舎工房さんにキーの印刷を発注し、幾日かたったある日。
完成品が届きました!
それが、こちら。
おお~。
黒地に白文字だと、実際にお絵描きした時よりもはるかにかっこよく見えますね。最っ高です。
基盤に取り付けてみたものがこれ。
自分が描いたものが実物になって出てきた。とっても感慨深いですね。
おわりに
これでデザイン編は終了です。
この後にはCAD編、ファームウェア編が予定されていますので、是非ともお楽しみに。
またキーデザインやりたいですね!!