この記事はロ技研秋のブログリレー5回目の記事です。
六分儀とは
タイトルにある六分儀というのは星や太陽、月と水平線の間の角度を測定することができる装置です。星の位置が分かれば緯度が、現在の時刻と星の位置が分かれば経度が分かるので昔は航海などに使われていました。
後は三角関数を使ってビルとかの高さを計ることもできます。
詳しい使い方とかはwikipediaとか見てください。
動機
僕は昔から古い冒険小説とかファンタジーをよく読むので時々出てくる六分儀かっこいいなーとか思っており、高いインテリア用のものか航海用のガチな奴しか売っていないので、作った人がいないか調べていたのですが、厚紙とかで作る夏休みの工作的なものしかなかったので自分で作ってみることにしました。
使い道
特にないです。昔の機械ってかっこいいですよね。
設計
主に厚さ4mmのMDFで作り、鏡の部分は鏡面アクリル板を使います
主に平面で構成されているのでレーザーカッターで作ります。
今回以下のような機能を盛り込んでみました。
- 動鏡の調整 インデックスバー(目標に合わせるため動かすところ)についている鏡の角度を調整して垂直エラー(wikipedia参照)を修正します。
- 副尺 インデックスバーに副尺を付けます。
正確かどうかは知りません。大切なのは雰囲気です。 - ロック インデックスバーから手を離すとその位置でロックされます。
Inventorで設計したらこんな感じに。適当にアセンブリしてたら向きが変になりました。
製作
ものつくりセンターのレーザーカッターでMDFをカットして作りました。
家で雑に保管してるうちに鏡が片方外れてますがご容赦ください。
下の窓みたいになっているところに副尺がついてます。その下にある取っ手の側の引き金みたいなのがロックです。これを押すとばねでフレームに押し付けている部分が外れて動かせるようになります。まあ設計ミスって押し付けるのにはバネが自然長より長くならないといけないんですけど。
本来は木の棒を取っ手として着けていましたが接着が外れました。あと木の棒を固定する下部分(画像の垂直に立っている部分)のデザインがほかに比べ雑すぎますね。
今後の課題
- 鏡を穴にはめ込む形にしたが、固定が弱くぐらつく
- 副尺が見づらい
- 設計ミスでロックがかからない、MDFを削らないとロックにバネを差し込めない
- 太陽光用フィルタがないので太陽は見れない
- 久しぶりに動かしたら動鏡の固くなっていて調整しずらい
- 取っ手が外れる
太陽光のフィルタを付けると製作費が跳ね上がるので嫌なんですよね…。あと本物は目を当てる場所に望遠鏡がついているのでせめて円筒くらいはつけたいです(実際の望遠鏡も倍率は1倍のものが多いらしい)。
最後に
久しぶりに作ったことを思い出しましたがせっかく思い出したので改良版を作りたいですね。
ロマンに全振りした何かを作ると楽しいです。
はじめまして、ブログ拝見して、この六分儀をつくりたいと思ったのですが、データなどはいただけないでしょうか?